ナショジオの番組から
西洋甲冑は重さの割に大したことないと思わせるものをご紹介。
プレートアーマーとラメラーアーマー(小札鎧)について動き易さ、単純な守備力比較などを検証していた。
左:プレートアーマー 右:ラメラーアーマー
全備重量は プレートアーマー:27kg ラメラーアーマー:15kg と言っていた。
プレートアーマーはこの様に剣で叩いたくらいじゃビクともしないらしい。
←静止画だと剣が見えないね。
吊るした豚肉にそれぞれを着せてウォーハンマーやモーニングスターでブッ叩く実験。
厚さ3mmとかって言っていたプレートにもこんなに穴がスコスコ開いちゃう。
もちろんラメラーの方にも突き刺さる。
が、小札自体には貫通せず裏から見るとこんな感じ。
「どちらも打撲やちょっとした刺し傷程度で致命傷にはならない」と、立ち会いの軍医さんが言ってた。
かつてはどちらも有効な防具だった。
でも銃で撃つ実験では、貫通しちゃってた。従来の甲冑が銃の前に無力だというのは銃の普及でこれらが消えていったことで歴史が証明している。
弾を防げるという謳い文句で日本に持ち込まれた南蛮甲冑は実は流れ弾から命を救うという程度だったのかも。
また、小振りな日本人、日本馬には重装備の南蛮甲冑はきつい。本物の南蛮胴具足より見た目だけの和製南蛮が多いのはそういうことかも?
さて次に機動性の検証として小城の中を走る実験。
距離とか高低差とかはわからないが、ラメラー24秒、プレート1分ちょいでラメラーの圧勝。プレートは暑さのせいで数分しか戦闘できないってことだし。
ラメラー程度の装備をした蒙古軍が大挙押し寄せるのをプレートを着た騎士で防げなかった訳だ。
いくらフル装備でも脇の下や股間には隙間がある訳だし、大勢で組み伏せて短刀で…
でもプレートは騎馬同士の槍合戦には向いていたんだろうね。日本の式正くんも馬上用というのに似ている。
致命傷を避けられる程度に防御を固めた軽めの甲冑で戦場を駆け回る方が生還し易いとあらためて実感。